流動性が高いメジャー通貨を選ぼう。

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スクランブル通貨選びの第1のポイントは、流動性が高いメジャー通貨を選ぶことです。

なぜそのような通貨を選ぶ必要があるのか、また、どのようにして選ぶのかについて、解説いたします。


◆らくるくるは投資した通貨と一蓮托生。

らくるくるは損切りを行わず、レートがトラップのレンジを外れればトラップレンジを拡大し、トラップによる確定益を受け取りながら、ひたすらレートが出口に達するのを待つ手法です。そのため出口に達するまではポジションを持ちっぱなしとなり、投資した通貨と運命を共にすることになります。

そのため、投資した通貨が取引停止になってしまった場合には、手法そのものが破綻してしまうことになります。

過去には、アイスランドクローナが取引停止に陥り、残存ポジションは自動決済されるという事態が発生したことがあり、マイナー通貨の恐ろしさを垣間見ました。

このような事態を防ぐためにも、流動性が高い、メジャー通貨を投資対象とすることで、取引停止などの可能性を出来るだけ低くする必要があります。

◆流動性が高いメジャー通貨って?

それでは、流動性が高いメジャー通貨って、どうやって判断すれば良いのでしょうか。ドルとかユーロとかがメジャー通貨なのはわかります。では、イギリスポンドは?ニュージーランドドルは?南アフリカランドは?どこまでを比較的安全な通貨と見なせばよいのでしょうか。

この問いに対する完全な答えはないと思いますが、私は次の2つを基準にしています。

◆基準1 取扱業者の多い通貨を選ぶ。

どの業者でも取り扱っている通貨は、それだけ取引する人=需要が多く、流動性が高い通貨だと推測されます。

私は、マネースクエアジャパンとSBI FXαの口座を開設しているのですが、どちらの会社でも取り扱っている通貨を選ぶようにしています。

◆基準2 国債の格付けが投資適格債であること。

多くのFX会社で取り扱われている南アフリカランドという通貨があります。南アフリカは基準1を満たしますが、新興国ですので、ちょっと心配ですよね。

そこで私は、その国の国債が投資適格債であるかどうかも確認することにしています。

投資適格債とは、S&Pなどの民間格付け会社が、発行体のデフォルトリスクが低く、信用力が高いとしている債権のことです。格付けにおいて、トリプルB以上を取得している債権のことを指します。

南アフリカの格付けは現在トリプルB(S&P)ですので、新興国ではありますが、信用力は一定水準を満たすと考えられています。そのため、私は南アフリカランドにも投資しています。

◆番外編 よくわからない通貨は避ける。

マネースクエアジャパンでもSBI FXαでも取り扱いがあり、国債の信用力も高い通貨として、香港ドルがあります。

しかし、この香港ドルというのは少し特殊で、経済的に関係の深い米ドルと連動させるドルペッグ制を採用しています。

私は不勉強のため、このドルペッグ制についてあまり理解していません。今後勉強することで投資対象とするかもしれませんが、現時点で理解していないものに、無理して投資する必要はないと思っています。理解していないものへの投資は避ける。これはすべての投資における基本ですよね。

◆絶対ではないが、かなり安心。

以上のポイントに気をつけるだけで、絶対ではありませんが、投資した通貨の取引停止などの事態に巻き込まれることはかなり少なくなると思います。

それでも心配な方は、国債の格付けがA以上を取得している国でないと投資しない、G7(先進7か国)以外の通貨は取引しないなど、さらに基準を厳しくしても構いません。

検討通貨が減ることで、利益が少なくなる可能性はありますが、無理をしないことが最も大切ですから。

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流動性が高いメジャー通貨を選ぼう。」への4件のフィードバック

  1. TOMMY

    こんにちは。
    日々の情報更新お疲れ様です!

    個人的に思うのですが、
    例えば2通貨で「本体ロング」と「本体ショート」を建てる場合、

    「本体ロング」は、
    FUJI様が言われるように国債格付けが高く、
    かつ自国通貨高に容認傾向である通貨(例えばカナダ)であれば、
    長期的には円安傾向となり、より「本体ロング」の理に叶う。

    「本体ショート」は、
    国債格付けが低く、自国通貨高に非容認傾向である通貨(例えば南アフリカ)であれば、
    長期的には円高傾向となり、より「本体ショート」の理に叶う。

    要は、「本体ロング」ではこれから高くなりそうな通貨をロングし、
    「本体ショート」ではこれから低くなりそうな通貨をショートする。
    そんな考えも有るかなと思いますがいかがでしょうか!?

    という訳で、
    「加ドル/円の本体ロング」と「南ア/円の本体ショート」
    の設定で考えてみようかなと・・・。

    返信
    1. ef 投稿作成者

      TOMMYさま

      コメントありがとうございます!

      この記事にも書きました通り、流動性の低いマイナー通貨を取引すると、極まれにその通貨が取引停止になって困る場合があります。
      取引停止になると強制的に自動決済となるようですが、その時に出口に達していない場合、思わぬ損失を被る可能性があります。
      そのため、あんまりマイナーで格付けの低い通貨を取引するのはちょっと怖いな、と私は考えています。

      ただ、メジャー通貨の中で、という条件であれば、TOMMYさんのおっしゃる戦略はなかなか興味深い発想だと思いました。そういえば、本家くるくるワイドの魚屋さんも、一時期、強い通貨を買って、弱い通貨を売るという方法を研究されていたように記憶しています。

      TOMMYさんの具体的な設定についてですが、個人的には、南アフリカランド円の本体ショートは次の2点が少し気になります。
      今、相場のボラティリティが極端に低い状態ですので、南アのような高金利通貨を売ると、マイナススワップがかなり気になると思います。
      また、ロスカットラインを史上最高値にすると、めちゃくちゃ遠いです。

      TOMMYさんはこの2点についていかが思われますか?私も何か良い方法があれば、、、と悩んでいます。

      返信
      1. TOMMY

        確かにスワップは痛いですよね!

        スワップフリー業者を使うという手もありますが、
        今のところ海外業者だけだと思いますので、
        何となく口座開設に躊躇してしまいます。

        それに、そもそも「本体ショート」の場合、
        円安はどこまで行くのか分からないという怖さもありますしね。

        ただ、「南アランド」ほど長期で右肩下がりの通貨は他に無いですし、
        今後の国力対比で考えても、以前の水準まで上昇する事はまず無いのかなと思うんです。
        まあ絶対という事はないんですけどね。
        なので、そもそもロスカットをしないという前提ですから、
        今後も長期的に見れば下がり続けるであろう「南アランド」は、
        「本体ショート」には結構向いているのではないかと考えました。
        (FUJI様ご指摘のように、新興国特有のリスクは考慮すべきですが)

        でもやっぱりスワップは痛いですよね。
        「本体ロング」にNZドルを持ってきて出来るだけスワップを相殺という
        手もありそうですが、NZもここにきてやや通貨高を懸念していますからね。
        う~ん。「本体ショート」は良いアイデアだと思いますが、なかなか難しいですね。

        そこでですが、メジャー通貨という点では、
        「スイスフラン/円」の「本体ショート」も有りかなと・・・。
        ユーロに属さず、国債格付けも高く、自国通貨高非容認傾向であり、
        ここ20年ぐらいの中では、最高値が119円辺りだったと思いますから、
        ロスカットラインも設定しやすくて良いかもしれませんね。
        スワップは多少取られますが、「本体ロング」でカバー可能な範囲かと。

        1つ問題なのは、M2Jで取り扱ってないんですよね。
        ですから手動トラリピになるのですが、
        でも自分の為の資産運用だと考えれば、
        それほど苦にはならないのではないでしょうか!?

        返信
        1. ef 投稿作成者

          TOMMYさま

          スイスフラン円、いいですね!FX会社にもよると思いますが、スイスフラン円なら、ショートポジションでプラススワップがつくところもあると思います。

          史上最高値も現レートからかなり近いので、ポジションもたくさん建つと思います。

          ただし、史上最高値であっても更新される可能性は常にあるので、そこは覚悟するか、史上最高値の○%上にロスカットラインを設定するかですね。○%を何%にするかは裁量です。

          それも、本体ロングとの組み合わせである程度は緩和されるとは思いますが、、、。

          ご指摘の通り、M2Jではスイスフランの取り扱いはありません。世界6位の取引量(国際決済銀行調べ2013)を誇る通貨ですから、ぜひ取り扱いを始めてほしいです、、、。

          TOMMYさんが手動トラリピの手間をかけられるのであれば、それも良いかもしれません。私は仕事の忙しさや体調によっては、口座にログインするのも億劫な日があるので、ちょっと手動は厳しいです。

          返信

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