運命を変える一冊 ゴミ投資家のためのインターネット投資術入門

Pocket

一冊の本ある日のこと。いつものように図書館で投資関連書籍が並んでいる書棚を見ていると、興味深いタイトルの書籍を見つけました。その名は、ゴミ投資家のためのインターネット投資術入門

なんだかふざけたタイトルですが、その独特なネーミングセンスに惹かれて試しに読んでみると、これがとんでもない良書だったのです。

 

当時の私は、投資の必勝法みたいなものを求めていました。PERの低い株を買えば絶対儲かるだとか、移動平均線をこう使えば絶対儲かるだとか、いわゆる聖杯探しを必死に行っていました。今でもその名残として、ダウの犬投資法という本が私の書棚に置いてあります。

しかし、ゴミ投資家のためのインターネット投資術入門は、そのすべてを否定するものでした。そもそも、株で儲けるためにはどうすればいいでしょうか?当然、値上がりする株を見抜けばいいですね。しかし、株式投資をしている人みんなが、「この株は上がるぞ!」と気づいてしまった頃には、その株はすでに値上がりしてしまっています。つまり、株で儲けるためには、他の人が気づく前に、値上がりすることを見抜かなければ意味がないのです。

では、そんなことが出来るでしょうか。業績やテクニカルチャートに関する情報は、今やインターネットを通じて全世界に瞬間的に広がってしまいます。おまけに、現代は企業体で投資を行う機関投資家の存在感が大きくなっています。サラリーマン一個人が、会社勤めを終えた後、少し相場分析をするだけで、機関投資家たちよりも先に値上がりする株を見つけることが出来る。冷静に考えてみれば、こんなこと出来るわけないじゃないですか。

市場参加者は利用可能なすべての情報を迅速に取り入れており、新規情報によって他の市場参加者より有利になるという状況は生じない。そのため、将来株価が上がるかどうかは、将来の出来事次第となり、分析したところで誰も知るとこはできない。これが、驚くべきことに1960年代から経済学の世界で提唱されている効率的市場仮説です。

ゴミ投資家のためのインターネット投資術入門は、そのふざけた名前とは裏腹に、市場についての経済学者の研究業績を真摯に、平易に紹介する良書だったのです。私はこの書籍に衝撃を受け、以降すっかり効率的市場仮説に傾倒していくことになります。






コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)