通貨分散の効果

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ポジション2014.5.20※現在のポジションは上図の通りです。

本日は全体的に円高に進みました。ドル円は一時的に102円を割り込んでいます。

さて、私はポジション図の通り、4通貨に資金を分散しています。これは、本体ロングと本体ショートに資金を2分割することで、円高・円安の両方に対応しようという意図によるものですが、その他にもう一つ重要な効果があります。それは、特定通貨のボラティリティの低下リスクをヘッジすることです。

らくるくるはその収益の大部分をトラップによる確定益に依存するため、一番怖いのはボラティリティが低下し、トラップが機能しなくなることです。そして、特定の通貨のボラティリティが上昇したり低下したりすることはしばしば発生します。

最近の例で言えば、ユーロ円はECB理事会後大きく動きましたが、米ドル円は102円台前半で完全に膠着していました。

1つの通貨に集中した場合、ボラティリティが上昇すれば大きく稼ぐことができます。しかし、その通貨の動きが鈍くなれば、途端に収入がなくなってしまいます。通貨分散していれば、こっちの通貨は不調だけど、あっちの通貨は好調というように、通貨ごとのボラティリティの多寡をヘッジすることができます。

これは、MPT(現代ポートフォリオ理論)の考え方に似ています。次のような例を考えてみてください。

①遊園地の株は、晴れの日が多い年は50%上昇するが、雨の日が多い年は25%下落する。

②傘メーカーの株は、晴れの日が多い年は25%下落するが、雨の日が多い年は50%上昇する。

※晴れの日が多くなるか雨の日が多くなるかは50%ずつの確率とする。

この場合、①の株を買おうが、②の株を買おうが、期待値は1.125です。
(0.5×150%+0.5×75%)

その年の天気が自分の買った株に有利に働けば良いですが、もしも不利な天気なら、損することもありますね?

では、①と②の株を半分ずつ購入するとどうでしょう?

なんと、晴れの日が多かろうと、雨の日が多かろうと、毎年確実に12.5%上昇するのです!
(0.5×150%+0.5×75%)

驚くべきことに、2つの株式に分散投資することで、期待値を変えることなく、リスクだけをゼロにすることができました。これが、1990年にハリーマーコビッツがノーベル経済学賞を受賞した、現代ポートフォリオ理論の基本的な考え方です。

もちろん、実際の投資では分散投資がここまで機能するわけではありませんが、有用な考え方であることは間違いありません。MPTはもともと株式投資を前提に考えられた理論ですが、FXの世界でも、特にらくるくるのような手法には、役に立つ考え方だと思います。






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