危機的状況の東芝の経営状態をライバルと比較分析!2016年版

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原子力事業の失敗で巨額の損失が発生し、東証1部から東証2部への降格も不可避と報道される東芝。電機メーカーとして抜群の知名度を誇る大企業の東芝の経営状態は、いったいどの程度悪化しているのでしょうか。

今回は、ライバルの電機メーカーたちと比較しながら、東芝の経営がどれだけ危機的な状況にあるのかを検証していきましょう。

東芝について簡単におさらい

分析の前に、東芝とはどういった会社なのかを簡単におさらいしておきましょう。

東芝は冷蔵庫・洗濯機・掃除機などのいわゆる白物家電のパイオニア企業でした。しかし、2015年に粉飾決算が発覚し、現在も原子力事業の赤字に苦しんでいます。

東芝とライバル企業の売上高推移比較

次の図は、東芝とライバル企業の売上高推移の比較です。

電機メーカーで堂々のトップを走っているのは日立です。10年前はパナソニックがソニーを上回っていましたが、現在はソニーが逆転しています。

そして東芝の売上高はその2社の少し下になります。こうして改めてグラフにしてみると、へーそうなんだって感じる人も多いのではないでしょうか。

ちなみに、経営不振に陥り、ホンハイに買収されたシャープは、これらの企業と比べるとかなり売上高の規模が小さい企業です。

次に、過去10年でそれぞれの企業がどれだけ売上高を変化させたのか、2007年の売上高を1とした場合の指数で見てみましょう。

このように、過去10年ですべての企業が売上を減少させています。しかし、その下落幅は企業によって差があり、日立、ソニーは下落を最小限に止めています。

一方、ホンハイに買収されたシャープ、危機に陥っている東芝は、その他の企業に比べやはり売上高の減少が大きいという特徴が見られます。

東芝とライバル企業の営業利益推移

次の図は、東芝とライバル企業の営業利益推移の比較です。

営業利益を比較してみると、各メーカーごとに明暗がはっきり分かれていることが読み取れます。売上高トップの日立がこの10年で営業利益を拡大し続け、盤石の大勢を築いています。パナソニック、ソニーも近年はしっかり営業黒字を確保しています。

一方、シャープは2015年以降赤字に転落。東芝は2016年から営業赤字に転落していますが、その赤字幅が異常な数値に達しています。

次に、過去10年でそれぞれの企業がどれだけ営業利益を変化させたのか、2007年の売上高を1とした場合の指数で見てみましょう。

先ほどの営業利益額と似たようなグラフになりましたが、このグラフにより、各企業の営業利益額の成長が読み取れます。

日立は2007年と比べ、営業利益額が3倍以上に増えました。その安定した営業利益額の推移も特筆すべきものがあります。ソニーも変動は激しいですが、2016年には営業利益額が2倍に増加。パナソニックはほぼ横ばいの営業利益額を確保しています。

しかし、経営危機に陥っているシャープと東芝は、他の優良企業と比べ、営業利益を確保できなくなってきていることがこのグラフからわかります。特に2016年の東芝の赤字額はすさまじく、2007年の営業利益額の実に3倍近くを吹き飛ばしてしまいました。

2017年も危機が続く東芝

2017年3月期の決算も巨額の損失が見込まれている東芝。2016年とあわせて実に1兆円を超える巨額の損失になるでのはないかと言われています。これは、過去10年間のうち好調だった年の6年分の営業利益相当額です。

東証2部への降格も不可避の状況となり、ますます窮地に立たされる東芝。2017年3月期決算が発表されましたら、さらに続報をお伝えしたいと思います。






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