トラリピは破綻する戦略なのか?

Pocket

虎の置物トラリピについて調べていると、トラリピは破綻・破産する戦略だと書かれていることがあります。なかには、「トラリピは100%破産する。1億人中1億人が破産する。数学的確率論には精神論の入る余地はない。 」という手厳しい意見が書かれている掲示板もありました。

果たして、トラリピは本当に破産する戦略なのでしょうか?

数年間トラリピを経験した結果、私なりにこの問題に対する答えが出ましたので、解説したいと思います。

ちなみに、ここでいうトラリピとは、M2Jが提唱する「500円を積み重ねるトラリピ」のような、オーソドックスなトラリピのことを指すことにいたします。

結論といたしましては、相場状況や設定方法によって、破綻するかもしれないし、破綻しないかもしれないということになります。それでは、どのような条件下では破綻し、どのような状況下では破綻しないのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

◆トラリピが破産するパターンはこれだ!

トラリピは破綻する戦略なのか

トラリピが破綻するかどうかは、確定益を再投資するかどうかや、投資後の相場状況によって変わります。それをまとめたフローチャートが上図です。それでは、それぞれのケースについて、1つずつ見ていきましょう。

①確定益を再投資し、レートがロスカットライン上で推移し、プラススワップを維持した場合。

レートがロスカットライン上で推移しており、かつ、スワップポイントがもらえる場合、トラップとスワップポイントの2つが確定益を生み続けるため、長期的には利益が出ます。確定益を再投資していれば、トラップ益やスワップポイントも加速度的に増えていくでしょう。この状態を維持した場合は、トラリピは破綻しません。

②確定益を再投資し、レートがロスカットライン上で推移し、マイナススワップに転じた場合。

レートがロスカットライン上で推移してはいますが、2国間の金利が逆転し、マイナススワップに転じた場合は、破綻の可能性が出てきます。

トラップ益がマイナススワップの金額を上回っている場合は、長期的には少しずつ資産が増えていきますが、マイナススワップの方が多い場合、徐々に資産を減らしてしまいます。

ただし、その場合でも、含み損を除いた口座残高が当初資金よりも多いという状況(相場の上昇時)であれば、撤退することによって、破綻を回避することが出来ます。

③確定益を再投資し、レートがロスカットラインを割った場合。

これは、いかなる場合も破綻します。

④確定益を再投資せず、レートがロスカットライン上で推移し、プラススワップを維持した場合。

レートがロスカットライン上で推移しており、かつ、スワップポイントがもらえる場合、トラップとスワップポイントの2つが確定益を生み続けるため、長期的には利益が出ます。再投資しない場合、確定益は額面上、目減りすることなく、確実に積み上げることが出来ます。

⑤確定益を再投資せず、レートがロスカットライン上で推移し、マイナススワップに転じた場合。

レートがロスカットライン上で推移してはいますが、2国間の金利が逆転し、マイナススワップに転じた場合は、破綻の可能性が出てきます。

トラップ益がマイナススワップの金額を上回っている場合は、長期的には少しずつ資産が増えていきますが、マイナススワップの方が多い場合、徐々に資産を減らしてしまいます。

ただし、その場合でも、これまで積み上げてきたトラップ益とスワップポイントの合計が、含み損を上回っていた場合、撤退することによって、破綻を回避することが出来ます。

⑥確定益を再投資せず、レートがロスカットラインを割った場合。

この場合は、基本的には破綻します。しかし、確定益を再投資していないため、これまでに積み上げたトラップ益とスワップポイントの合計額が、強制ロスカットによる確定損を上回っていた場合、実質的には破綻をしていません。

◆意外とリスクが高いトラリピ

以上のように、投資後の相場状況によって、トラリピは破綻する場合もありますし、破綻しない場合もあります。

しかし、実際問題として、長期的にトラリピを行う上で、上記の破綻パターンをすべて回避することは意外と難しいのではないでしょうか。10年、20年と投資をしていれば、想定外の大暴落が発生することも、各国の金利政策が大きく変わることもあり得るからです。もちろん、自分に有利な相場展開になる可能性もあります。そこは正直、運次第です。

トラリピを行う際は、以上のことを良く認識したうえで、実行する必要があります。






コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)