eMAXIS バランス(波乗り型) 徹底分析

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国旗eMAXIS バランス(波乗り型)は、日本、先進国、新興国の株式・債券及び日本、先進国のREITに投資することで、世界経済の成長を享受するインデックスファンドです。

複数の資産クラスに分散投資し、ファンド内でリバランスも行う「バランスファンド」に分類されます。

それでは、eMAXIS バランス(波乗り型)の特色を見ていきましょう。

◆アセットアロケーション

e-maxisバランス(波乗り)

 

eMAXIS バランス(波乗り型)は、少し特殊なバランスファンドです。株式20%・債券25%・REIT25%の基本組み入れ比率は決まっていますが、残り30%はトレンドフォロー戦略と称して機動的に資産配分します。

トレンドフォロー戦略部分は、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券の4つの資産から、過去25営業日間の成績が最も良いものを購入します。トレンドフォロー戦略部分の資産配分は、毎日少しずつ見直されます。

これは、トレンドフォロー戦略という名前の通り、過去成績の良かった資産クラスは将来も成績が良いだろうという予測をもとにした戦略です。インデックス運用を行うファンドとしては他に類を見ない、珍しいバランスファンドと言えるでしょう。

◆買付手数料・信託報酬・信託財産留保額

信託報酬(税込)
買付手数料 無料
信託報酬 0.54%
信託財産留保額 0.15%

eMAXIS バランス(波乗り型)はノーロードで、信託報酬も0.54%と非常に低コストなファンドです。eMAXIS バランス(波乗り型)は30%のトレンドフォロー戦略部分がありますが、このトレンドフォロー戦略部分がない、eMAXIS バランス(8資産均等型)とまったく同じコスト設定になっています。

◆実質コスト

投資信託は、買付手数料・信託報酬・信託財産留保額だけではなく、売買手数料、有価証券取引税、その他監査費用などのコストがかかっています。投資信託のコストを検討する際は、こうした隠れコストも考慮する必要があります。

実質コストは運用報告書で確認することが出来ます。eMAXIS バランス(波乗り型)の実質コストは次の通りです。

実質コスト 期間:2014.1.28~2015.1.26
信託報酬 0.539%
売買委託手数料 0.019%
有価証券取引税 0.007%
その他費用 0.051%
分配金に対する課税 0.000%
合計 0.616%

トレンドフォロー戦略という、頻繁な資産の入れ替えを伴う戦略を採用していることから、売買手数料などが高くつくのではないかと思いましたが、実質コストは意外にもeMAXIS バランス(8資産均等型)より低コストとなりました。

コスト面では、実に優秀なバランスファンドです。

◆純資産額

2015年6月現在、eMAXIS バランス(波乗り型)の純資産額(運用額)は35億円に達しています。

2013年4月 10億円到達

同時期に設定されたeMAXIS バランス(8資産均等型)と比べると、純資産額の伸びはゆっくりですが、着実に純資産額を伸ばしています。

今後も、安定的な運用が見込めるファンドと言えるでしょう。

◆eMAXIS バランス(波乗り型)の評価

日本、先進国、新興国の株式・債券、及び日本、先進国のREITに幅広くインデックス投資し、かつトレンドフォロー戦略というアクティブな要素も取り入れた個性的なバランスファンドです。

コスト的には十分に安く、他に類を見ないこのコンセプトに共感できる方にとっては面白いファンドになるでしょう。

ただ、インデックス投資家はファンドにあまりアクティブな要素を求めておらず、インデックス投資家のためのファンドなのか、アクティブな投資家のためのファンドなのか、若干中途半端な印象は受けます。それがeMAXIS バランス(8資産均等型)と比較して純資産額が伸び悩んでいる一つの要因とも言えるでしょう。

なお、eMAXIS バランス(8資産均等型)とパフォーマンス比較した場合は次のようになります。

8資産vs波乗り

8資産均等型を上回った時期もありましたが、現在では8資産均等型のパフォーマンスを下回り、その差が徐々に拡大しつつあります。

一般的なインデックス投資家にとっては、当ファンドのコンセプトに共感を覚える方以外は、他のオーソドックスなインデックスバランスファンドがおすすめです。

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