人気の投資信託ランキング2015~純資産額編~

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投資信託は数多くありますが、その中で最も人気があるトップ10の投資信託をご紹介し、人気の投資信託に見られる傾向を分析していきます。

人気の投資信託の判断方法は、私が利用しているSBI証券の投資信託2,046本の中から、純資産額が多い順に10本選びました。

純資産額とは、そのファンドの資産額(運用額の総額)です。多くの資金が流入しているファンド、つまりみんながたくさん購入しているファンドは純資産額が大きくなるため、人気が高いと判断しました。(純資産額は、ファンド自体のパフォーマンスにも影響を受けます。)

それでは、結果を発表いたしましょう!

◆人気の投資信託トップ10!

純資産

上図のように、SBI証券で取り扱う投資信託の中で、もっとも純資産額が多いのは、新光 US-REIT オープンになりました。

新光 US-REIT オープンは、純資産額が1兆4,000億円を突破する超巨大ファンドです。(2015年4月17日現在)これがどれだけ巨大かというと、なんとモンゴルのGDPに匹敵する金額です。

新光 US-REIT オープンがどのようなファンドか少しご紹介すると、アメリカのREIT(不動産投資信託)に分散投資し、なおかつ市場平均を上回ることを目標とするアクティブファンドです。買付手数料は3.24%(1,000万円以上購入で割引あり)、信託報酬は1.6524%と、かなり高めの設定になっています。販売する側としては、おいしいファンドではないかと思います。

ちなみに、参考として、私が投資する世界経済インデックスファンドも右端にこっそり載せてみました。1兆円越えのファンドがずらりと並ぶ中、世界経済インデックスファンドの純資産額は120億円程度(2015年4月17日)です。良く集まっているのですが、こうして比較してみると少し寂しいですね。

◆人気投資信託トップ10の傾向分析

それでは、トップ10にランクインした投資信託の傾向分析をしてみましょう。

■投資対象

投資対象

人気になっているのは、海外のREIT(不動産投資信託)に投資するファンドです。10本中5本が海外リートのファンドでした。残りは海外債券が2本、海外株式が2本、新興国株式が1本となっています。

■運用方針

運用方針

バートンマルキールなどの著名な経済学者が低コストなインデックスファンドへの投資を勧めており、アクティブファンドの過半数は、長期的にはインデックスファンドのパフォーマンスに勝てないと主張していますが、世間はそれもどこ吹く風といったところでしょうか。10本すべてアクティブファンドです。

■買付手数料

買付手数料

※少額投資の場合

ノーロード、つまり買付手数料が0円の投資信託が当たり前になってきていますが、TOP10のうち、ノーロードの投信はわずかに2本。3本はなんと3%以上の買付手数料がかかります。購入した瞬間に3%マイナスになるファンドに投資する合理的な理由がまったくわからないのですが、人気があるのは事実です。。。

■信託報酬

信託報酬
引き続きコスト面の比較です。信託報酬も低いに越したことはなく、現在は信託報酬が1%を切る良心的な投資信託が数多く出ていますが、人気上位10本の中に、信託報酬が1%を切る投資信託は1本もありませんでした。

2%を超える投資信託がなかっただけ、良しとしましょうか。

■分配金

分配金

続いて、分配金の分配頻度についてです。分配金はファンドの純資産の中から支払われ、支払われた際に課税されます。そのため、複利効果を損ない、分配金を再投資した場合にも、課税されるため投資効率が悪くなります。

分配金の頻度が多いことは、課税タイミングが早くなるだけでメリットはないと考えています。しかし、お小遣いをもらっているようだ、などという感覚的な理由から、純資産を切り崩して支払われているという仕組みを理解していない方々を中心に根強い支持があります。

さて、上位10本のファンドですが、10本すべてが毎月分配型のファンドでした。 ゜(゜´Д`゜)゜

◆金融業者に都合の良い商品を買わされていませんか?

こうして検証してみると、圧倒的な運用額を集める人気ファンドが、必ずしもコスト面や分配金頻度の点で合理的で優れているというわけではありません。お叱りを覚悟で言ってしまえば、非常にコストの高い、不合理な投資信託で占められています。

これらの投資信託を購入することは、金融業者にとっては好都合ですが、投資家にとってそれほどメリットがあるとは思えません。

近いうちに、このTOP10がこんな風になれば良いなと願っています。

・10本のうち、1本はインデックスファンドがランクインする。
・ノーロードの投資信託が過半数を占める。
・信託報酬が1%未満の投資信託がランクインする。
・毎月分配型でない、年1回分配の投資信託がランクインする。

最終的には、我々投資家がもっともっと賢くなって、さらに高い目標を実現すべきだと思います。上記は、近い将来に達成すべきと考える、最初の第一歩です。

それでも、上記の目標が達成されるまで、10年はかかる気がします。10年で達成されれば良いですね。






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